無自覚片思いの相手は策士な肉食系でした
「そっちの着付け終わった?」
別室で新郎用の衣装を着付けていた朝陽はこちらの衣装選びの時間が長かったからか、コンコンとドアをノックして声をかけてきた。
「あ!駄目だよ!
着付け終わったけど、朝陽は本番まで見ちゃだめ!」
「わかってるよ」
慌てて陽菜はドアに駆け寄って言うと、朝陽は心得ていると言いたげに答えた。
「今から着替えて真未ちゃん返すから、それまで我慢してること!」
「はいはい」
少し笑いが混じった声の返事が返ってくると、陽菜はまた真未の近くまで戻ってきた。
「さ、早く着替えよっか。
この後は結婚指輪選びに行くんだよね?」
「はい、そうなんです」
ドレスを脱ぐのを手伝ってもらいながら真未は小さく微笑む。
着実に、確実に、朝陽との結婚の日は近づいてきているのだけれど真未はその日が近づくにつれてもやもやする感覚が多くなり不安を感じつつあった。
今もまたもやもやっとした胸に手を当てて、突如訪れる不安感を静かに目を瞑ってやり過ごそうとする真未を陽菜がじっと見ているのには気づくことはなかった。
別室で新郎用の衣装を着付けていた朝陽はこちらの衣装選びの時間が長かったからか、コンコンとドアをノックして声をかけてきた。
「あ!駄目だよ!
着付け終わったけど、朝陽は本番まで見ちゃだめ!」
「わかってるよ」
慌てて陽菜はドアに駆け寄って言うと、朝陽は心得ていると言いたげに答えた。
「今から着替えて真未ちゃん返すから、それまで我慢してること!」
「はいはい」
少し笑いが混じった声の返事が返ってくると、陽菜はまた真未の近くまで戻ってきた。
「さ、早く着替えよっか。
この後は結婚指輪選びに行くんだよね?」
「はい、そうなんです」
ドレスを脱ぐのを手伝ってもらいながら真未は小さく微笑む。
着実に、確実に、朝陽との結婚の日は近づいてきているのだけれど真未はその日が近づくにつれてもやもやする感覚が多くなり不安を感じつつあった。
今もまたもやもやっとした胸に手を当てて、突如訪れる不安感を静かに目を瞑ってやり過ごそうとする真未を陽菜がじっと見ているのには気づくことはなかった。