新堂三兄弟のお姫様

那野「というか、幼馴染である前に
俺たちは兄弟だから。」

妃乃「そんな事、分かってるよ。」

那野「ヒノは俺たちの気持ちを
分かってないよ。
皆、ヒノが1番なんだ。
皆、ヒノが1番大切なんだ。
俺たちはヒノに1番を
選んで欲しいんじゃなくて
1番にヒノを大切にしたいんだ。」

妃乃「私は選ばなくてもいいの?」

那野「俺は、小学生の頃から
ヒノの事が好きだったよ。
だけど、気持ちは伝えなかった。
告白しなかった訳じゃなくて
ニノやキノの気持ちを知っていたから
ヒノに告白出来なかったんだよ。」

ずっと前から
皆は皆の気持ちを知っていた。

悩んでいたのは私だけだった。
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