過去の精算
3週間もすると、前谷君への皆んなの見方が、変わってきた。
「しかし、若先生があそこまで馬鹿な人だと思わなかったわ…
ホント残念な男よね?
ナースのみんなも、今じゃ木村さんに同情してるわよ?」
そうなのだ。
初めこそ、ナース達から冷たい目で見られていたが、今は、同情さえされている。
「若先生、木村さんの家にまで押しかけてるんでしょ?
これは、れっきとした犯罪じゃない?」
前谷君の事を犯罪者とまで言われて、私は困り始めていた。
そろそろなんとかしないと…
病院の評判にも傷が付く。
でもどうしたら良いか分からない。
彼に相談しても、心配しなくても良いと言うばかりで、何の解決策も考えず、彼は今も変わらず私の元へ来るし、電話もかけてくる。