過去の精算
「悩み事って何?
私で何か出来る事なら言って?」
「・・・・・」
「私には話せない事?」
「違うんだ…ただ…」
ただ?
「恥ずかしい話だから…」
「恥ずかしい話は、私には話せないって事?
だったら、なんでも相談出来る人捜したら?
どうせ、私は前谷君の力になんてなれないんだから!」
私さえいれば良いって言っときながら、私にはなにも相談出来ないんだ?
だったら、一緒に居る意味ないじゃない!
納得出来ない私は、彼に背中を向けた。
「ちょっと待て! 未琴勘違いするなよ?
あーもう! 分かった! 話す話すから!」
彼は、観念したのか、顔を赤らめ恥ずかしそうに話し始めた。
「ここで未琴と一緒に風呂入るだろ?
好きな女の裸見て何もしないのは、身体的にも精神的にも辛くてさ?
家に帰って一人で抜く訳だ?」
「抜く?」
彼は、さらに顔を赤くして、恥ずかしそうに話を続けた。
「ナニをナニして、一人で処理するって事!
未琴の体をオカズにしてな?」
私の体を…オカズにする?
ちょっとそれって…
「変態!」
「仕方ないだろ?
男の体はそうゆうふうに出来てるんだから、女だって、一人でアソコ弄ったりするだろ?」
「し、しないわよ!」
「未琴は、まだ喜びを知らないから、しないかもしれないけど、多くの女性は、恋人が居る居ないを別として、してると思うぞ?
中高生も性に目覚めた時、興味本位でするって聞くしな?」
え? …そうなの?
彼の発言に、あまりの無知さに恥ずかしくなる。
「家を出た理由の1つにそれもあるんだ。
まさか、この歳になってまで、親の居る家で一人で抜くのも恥ずかしいだろ?」
なんとも言えない私は、ずっと彼に掛ける言葉を探していた。
「・・・・・それは…私のせいなんだよね?」
いい歳をして、彼にお預けにして待たせてるから…
「そうだと言えばそうだけど、でも違う!
俺が、待つと言ったんだし?」