過去の精算
「…ても良いよ?」
小さな声で発した私の言葉に彼は目を丸くした。
「え?」
「しても良いよ?」
恥ずかしいのに、何度も言わせないで
「…ホント? いや、良い!
良くないけど、良い。
いや…やっぱり…いや、だめだ!」
彼は、何かと葛藤している様だ。
「別に大事に守って来たわけじゃないの…
ただ、好きになった人に貰って欲しいと思ってたから…
前谷君は私の事、好きでいてくれるんだよね?
だったら、私は良いよ?」
「本当に? 後悔しない?」
こんな会話…なんだか高校生の会話見たい。
もし、高校生の時に求められてたら、こんな風に答えてたのかな?
「後悔はしないけど、やっぱり怖い。
何も知らないし、痛いって聞くから…」
「確かに痛いだろうけど、出来るだけ痛くない様に努力する。 未琴、有難う」
彼は、軽いキスをすると、私を抱き上げ浴室へと連れて入った。
そして、キスをしながら、ゆっくり一枚一枚洋服を剥いで行く。
「ねぇ恥ずかしい…体に自信無いし…」
いつもは、私が先に湯船に入ってる所に、後から彼が入ってくるから、あまり、体を見られてる感は無かったけど、こんなにゆっくり体を見られ、触られると、恥ずかしさがハンパない。
「しー、黙って? 触れられる箇所(とこ)だけに集中して?」
体の隅々まで、彼の唇が這い、指がなぞって私の体を熱くする。
まだ湯に触れもしていないのに、下腹部に違和感を感じる。
「濡れて来てるね?」
「あの…」
「大丈夫だから、俺に身を任せていて?」
彼の言葉に頷くと、彼はしゃがみこみ、私のその濡れたところへ舌を入れ、更に濡らして行く。
「あぁ…」
私おかしくなりそう…
体も頭も痺れてしまう。
「前谷君…もぅ…私…」
立っていられなくなった私を、彼は抱き抱えると舌を入れていたところへ、今度は指を入れ、彼のしなやかな指が、私の密口を何度も出入りする。
「痛くない?」
「ん…あぁ…だ、大丈夫」
「指増やすけど、そのまま力抜いてて?」
頷くと、指が増え衝撃を受ける。
「っ!?」
「ごめん。 痛かった?
でも、もう少し慣らさないと、俺のが入らないんだ。
触ってみて?」
彼は硬く膨らんだ自分のモノを私に握らせた。
嘘っ
こんなモノが…私の中に入るの?
絶対無理でしょ?
彼のモノを触った恥ずかしさより、大きさに驚いて、言葉にならなかった。