過去の精算

仕事が終わると急いで家に戻り、食事の支度をした。

今夜はカレーと、ミモザサラダ。

前谷君が買っておいた、チキンを使ったチキンカレーに、帰りに八百屋で買った、ブロッコリーやカリフラワーは軽く茹でて、カレーが出来るまでブイヨンにつけておく。

「こうしておくと、少しは彼も食べやすくなるでしょ?」

飾り付けのゆで卵も茹でておかなきゃね!
あっ! コーンって合ったかな?
確か1缶残ってた筈なんだけど…
あった!

カレーが出来上がったところで、カレー粉に漬け込んでおいたチキンを炒めて、カレーの中へ入れる。

「よし、出来た!」

タイミング良くノックされたドアを開けると、前谷君だった。

「おか…どうぞ?」
やばっ!
いま思わず、“ お帰りなさい ”って言うとこだった。

あーびっくりした…。

「今日はカレーか?」

「そう、カレーです。
野菜の嫌いなお子様でも、唯一野菜が食べれる料理ですからね?」

嫌味を言ったつもりだが、彼には通用しなかった様だ。

「そんなに俺の事、考えてたんだ?
もしかして、昨日は寂しくて枕濡らしてた?」

っんな訳あるか!

「残念ながら昨日は、ワイン飲んで帰ってきたので、何も考えず朝までぐっすり眠りました!」

「ワイン?」

「ええ。前田先生がご馳走してくれたんです!」

「なんだ…お前も他の女と一緒で、チヤホヤされると、誰にでも尻振って何処にでもついていくんだな!?」

はあ゛ぁぁぁ!?

「私がいつ尻振ったのよ!?」

「振ってるだろ!?」

「少し見かけ良くしたくらいで、良い女になった気になって勘違いしてる。
ホント馬鹿な女だよな?
前田は、お前の外見が少しばかり変わったから、珍しくて声かけたんだ!
そんな事も分かんないのかよ?」

なんなの!
私がいつ…




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