過去の精算

「ところで、明日の予定って何かある?」

「ううん。明日は買い物行って、おかずの作り置きするくらいかな? なんで?」
本当は、シーツなんかの大物を洗いたかったけど、天気が悪いって言ってたから、また今度にした方が良さそうだ。

「それ、俺も行っていいか?
それで…出来たら、今晩ここに泊めてくれないかな?」

えっ!?

「絶対、悪い事しない!
いや、もし君が許可してくれるなら、手も足も出したいけど…我慢するから!」

我慢するって…
「・・・・・」

「やっぱりダメかな?」

「元、友達としてなら、泊めてあげる。
でも、絶対に変な事しないで!」

「分かった! 何もしない約束する!」

その後、子供の頃の話をして、二人で昔を懐かしんでいた。

「あれ? 今時珍しい物があるな?」

「え? あー、それ?」

彼の手にはVHSのビデオテープがあった。それは、私が子供の頃から誕生日の日に、匿名で贈られて来ていたものだった。

「今は、DVDだもんね?
VHSなんて持ってる人いないよね?」

「何が写ってる?」

「・・・・・」

「見ちゃまずいものか?」

「見るのは良いけど、誰にも言わないでね?
贈ってくれた人に迷惑かかるから?」

口外しない事を条件に、私はビデオテープをデッキへと差し込んだ。
そこに写されていたものは、音声などは一切なく
X線の写真が写ったものだった。





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