独占欲強めの部長に溺愛されてます
「一緒にいる女の人は?」
次のひと言には、心臓が嫌な音を立てた。
「そうなんですよっ。仲良さげじゃないですかぁ? 前に気になる子ならいるって言ってた女性じゃないですかねぇ」
〝気になる子〟
以前、加賀美はそう言っていた。そんな女性がいると。
「ねね、星さんも見てくださいよ」
松村からスマートフォンを取り返し、瑠璃が野々花の顔の前にヌッと差し出す。嫌でも画面が目に入った。
ザックリと切られたように痛む胸。そこには肩を並べて親し気に寄り添い歩く、加賀美と美しい女性の姿が映されていたのだ。
いかにも恋人同士に見えるふたりは手こそ繋いでいないが、親密な様子がうかがえる。
(……ほら、やっぱり)
あのキスはまやかしだったと思わざるを得なかった。