独占欲強めの部長に溺愛されてます

(……私、どれだけ恥をさらせばいいの?)

自分で自分が恨めしくなる。


「開けてくれないと食べられないぞ」


なにしろ昼も食べていないのだ。空腹には代えられない。
そもそも加賀美にはさんざん恥ずかしい場面を見られているのだから、今さら隠したところで手遅れだろう。

どのみち加賀美との恋は諦めたのだ。どうにでもなれ。もはやそんな気分だった。

とはいえ、負けを認めて開けたドアから加賀美が入ってくると、俯かずにはいられない。メイクをしたまま何時間も寝た、ひどい顔をあまり見られたくない乙女心だろう。

ところが、加賀美は容赦なく顔を覗き込んでくる。


「少しは良くなったか?」
「は、はい」


さりげなく顔を遠ざけるようにして答える。

ゆっくりと眠ったおかげか、帰ってきたときに比べれば随分いい。

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