独占欲強めの部長に溺愛されてます

「ほら、食べな」
「はい、ありがとうございます。いただきます」


手を合わせてから箸でハンバーグを一切れ割った。中からあふれ出す肉汁。コンビニの弁当では、こうはならない。
デミグラスソースをたっぷりつけて口に運ぶ。


「――おいしい!」


やわらかいハンバーグも濃厚なソースも絶品。自然とそんな言葉が漏れた。
残っていた頭痛もどこかへ吹き飛んでいく。

加賀美はもりもり食べる野々花を見て、うれしそうに目を細めた。

野々花がそのほとんどを平らげた頃、部屋をぐるりと見回した加賀美がふと尋ねる。


「犬が好きなのか?」


きっと、ソファの上やテレビ台に大小さまざまな犬のぬいぐるみが並んでいるからだろう。


「はい、大好きです。実家で三匹飼っているんですが、ここではそうはいかないので」

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