独占欲強めの部長に溺愛されてます

せめてぬいぐるみだけでもと思いあれこれと手を出しているうちに、気づけば十匹を超えていた。つい二週間前にも望と行ったショッピングで、毛足が長く真っ白な犬のぬいぐるみをゲットしたばかりだ。

もしかしたら加賀美に、子どもっぽい趣味だと思われたかもしれない。

(けど、加賀美部長には失恋が確定しているし、今さら取り繕って大人の女ぶったって遅いものね)

諦めモードでお茶をひと口すすった。


「今度う――」


加賀美がなにかを言いかけたところで、彼のスマートフォンがブリーフケースの中で鳴り始めた。


「ちょっとごめん」


そう言いながら立ち上がり、加賀美は玄関から出ていく。仕事の電話だろうか。
そう思うと、本当に申し訳ない。

(忙しいのに私のお見舞いなんて)

優しさを見せつけられると、妙な期待をしそうになる。頭では見込みのない恋だとわかっているのに、心はそう簡単に割り切れない。

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