独占欲強めの部長に溺愛されてます

「だって、加賀美部長から言われたら、がんばらないわけにはいかないですもん。イケメンの頼み事には弱いんです」
「ゲンキンなやつだ」


ふたりのやり取りを傍観者と化して見ていると、「おはよう」と加賀美が出勤してきた。

すかさず瑠璃が駆け寄る。ぽんぽんと弾む毬のようだ。


「加賀美部長! 私、ちゃんとやり遂げましたよ」


小首を傾げてニコニコ顔だ。


「そうか。その調子でこれからも頑張ってくれると嬉しいよ」
「ええー! 部長が喜んでくれるなら、もう私俄然張り切っちゃいます」


両手で拳を握りしめ、胸の前でぶんぶん振る。とても単純だとは思うが、加賀美を喜ばせるためなら頑張るという女子社員は瑠璃だけではないだろう。


「ところで部長」


続けざまに瑠璃は身体をくねらせる。

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