おじさんは予防線にはなりません
いつもだって疲れているときは永遠に家に着かないんじゃないかって思う距離だけど、今日は本当に自分の住むアパートに着くのか心配になるほど遠く感じた。
「ここ、だから」
けれどそんな心配は全くの無駄で、ちゃんと築三十年のアパートに帰り着く。
着いたというのに宗正さんが手を離す気配はない。
それにわざわざ送ってくれたのに、このまま帰すわけにはいかないだろう。
「その。
……あがってお茶、飲んでく?」
「いいの?」
「……うん」
わざわざ確認しなくても宗正さんは最初から、その気だったんじゃないだろうか。
――いや。
私もわかっていながら送ってもらったんだから。
階段を二階に上がって、四つ並んだドアの奥から二番目が私の部屋。
「ここ、だから」
けれどそんな心配は全くの無駄で、ちゃんと築三十年のアパートに帰り着く。
着いたというのに宗正さんが手を離す気配はない。
それにわざわざ送ってくれたのに、このまま帰すわけにはいかないだろう。
「その。
……あがってお茶、飲んでく?」
「いいの?」
「……うん」
わざわざ確認しなくても宗正さんは最初から、その気だったんじゃないだろうか。
――いや。
私もわかっていながら送ってもらったんだから。
階段を二階に上がって、四つ並んだドアの奥から二番目が私の部屋。