おじさんは予防線にはなりません
それが悪いことだとは思わないが、もう少し、自由に服を着てみたい。

「わかった」

池松さんは頷くと、服を真剣に選び出した。

「羽坂はいつもスカートだけど、パンツとかどうなんだ?」

「ちょっと抵抗がありますね……」

「そうか」

「ニットはちくちくするから嫌、とかそういうのは?」

「別にないです」

とっかえひっかえ私に服を当てて、最終的に三セット、池松さんは選び出した。

一つ目はミントグリーンの襟なしブラウスに、いつものフレアスカートと同じくらいの丈のスカーチョ。

「パンツは抵抗あるって言ってたけど、スカーチョなら見た目、いつものスカートに近いから抵抗ないだろ?」

二つ目は黒のカットソーにグレーの抑えめフレアスカート、それに白のカーディガン。
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