この溺愛にはワケがある!?
どのくらいの時間が経ったのだろう。
それもわからなくなるくらい、小夏は日記に没頭していた。
しかし、終わりはやってくるもの。
最終ページまでくると「楽しい時間はもう終わり」とばかりに小夏の表情は曇っていった。
パタンと背表紙を閉じ、静かに目を閉じると、小夏は何かを一言呟いた。
それは美織には聞こえなかったが、恐らくは七重に言ったのだと思う。
「ありがとう」?
「ごめんなさい」?
いや、そんな言葉じゃない。
もっと簡単で短い言葉。
…………………。
美織は小夏が目を開けるまで、その言葉が何か考えていた。
だが、もうどうでも良くなった。
小夏が目を開けた瞬間の、晴れやかな顔を見てしまえば、そんなもの考える必要も無くなったのだ。
「美織さん……わたくし、やっぱり七重さんが大好きだわ。たぶん、行政さんよりもずっと。だからね、拗ねていたの。わたくしよりも行政さんの方が七重さんは大切なんじゃないかって。でも、それは違いましたわ。彼女はわたくし達を同じように想ってくれていたのだから……」
「はい、そうだと思います」
「ごめんなさいね。貴女はわたくしに嫌われていると、そう思ったんではなくて?」
「あ、え、ええ。はい。きっと祖母のことを恨んでいて、私のことも認めてもらえないかと……」
「そう、悪かったわ。違うのよ。怖かったの……わたくし七重さんにずっと嫌われていると思っていたから……貴女と七重さんを重ねてしまって。会って自分が傷つくのが怖かったの。バカよね……むしろ七重さんに似ている貴女のこと、大好きなのよ。さっき初めて声を聞いたとき、七重さんが来たのかと思ったほどよ」
「そうなんですか!?」
(そんなに似てるの??声も?)
「ええ、あんまり驚いて玄関の置物を割ってしまったわ……急いで下駄箱の下に押し込んだのだけど……」
(下駄箱の下!?そこはノーチェックだった!!)
あの派手な音の正体。
それが美織の声に驚いてのことだったのは予想外だった。
それにしても行政といい、小夏といい、二人とも七重のことが好きすぎる。
七重の日記に「行政の隣には小夏がふさわしい」と書かれていたのがなんだかやけに納得出来た。
行政も小夏も趣味(好きなもの)が同じ、とても気が合うということなのだろう。
(この場合、共通の趣味?はおばあちゃんだよね)
と、美織は目を細めた。
その美織を見て、小夏はまた言うのだ。
「ほら!その顔!七重さんそっくり!」
それもわからなくなるくらい、小夏は日記に没頭していた。
しかし、終わりはやってくるもの。
最終ページまでくると「楽しい時間はもう終わり」とばかりに小夏の表情は曇っていった。
パタンと背表紙を閉じ、静かに目を閉じると、小夏は何かを一言呟いた。
それは美織には聞こえなかったが、恐らくは七重に言ったのだと思う。
「ありがとう」?
「ごめんなさい」?
いや、そんな言葉じゃない。
もっと簡単で短い言葉。
…………………。
美織は小夏が目を開けるまで、その言葉が何か考えていた。
だが、もうどうでも良くなった。
小夏が目を開けた瞬間の、晴れやかな顔を見てしまえば、そんなもの考える必要も無くなったのだ。
「美織さん……わたくし、やっぱり七重さんが大好きだわ。たぶん、行政さんよりもずっと。だからね、拗ねていたの。わたくしよりも行政さんの方が七重さんは大切なんじゃないかって。でも、それは違いましたわ。彼女はわたくし達を同じように想ってくれていたのだから……」
「はい、そうだと思います」
「ごめんなさいね。貴女はわたくしに嫌われていると、そう思ったんではなくて?」
「あ、え、ええ。はい。きっと祖母のことを恨んでいて、私のことも認めてもらえないかと……」
「そう、悪かったわ。違うのよ。怖かったの……わたくし七重さんにずっと嫌われていると思っていたから……貴女と七重さんを重ねてしまって。会って自分が傷つくのが怖かったの。バカよね……むしろ七重さんに似ている貴女のこと、大好きなのよ。さっき初めて声を聞いたとき、七重さんが来たのかと思ったほどよ」
「そうなんですか!?」
(そんなに似てるの??声も?)
「ええ、あんまり驚いて玄関の置物を割ってしまったわ……急いで下駄箱の下に押し込んだのだけど……」
(下駄箱の下!?そこはノーチェックだった!!)
あの派手な音の正体。
それが美織の声に驚いてのことだったのは予想外だった。
それにしても行政といい、小夏といい、二人とも七重のことが好きすぎる。
七重の日記に「行政の隣には小夏がふさわしい」と書かれていたのがなんだかやけに納得出来た。
行政も小夏も趣味(好きなもの)が同じ、とても気が合うということなのだろう。
(この場合、共通の趣味?はおばあちゃんだよね)
と、美織は目を細めた。
その美織を見て、小夏はまた言うのだ。
「ほら!その顔!七重さんそっくり!」