この溺愛にはワケがある!?
辿々しく小さな声で言いながら、美織は一枚一枚着ている物を脱ぎ始める。
目の前で突如始まるストリップ。
それを隆政はだらしなく口を開けて見ていた。
きっと、その光景が信じられなかったのだろう。
美織も自分のやっていることがとても信じられない。
少し前の美織なら、絶対にやらないことだ。

「うぉ……………マジ?何この下着……すげぇ……ヒモだ……あぁーこんな際どいとこが透けてるぞ!……うゎ、見えそうで見えないってのが逆にエロすぎるっ!!」

感極まった隆政は、美織の着けている布の面積が明らかにおかしい下着を見て、思ったままを口走った。
肩の部分をかろうじて支えていた細い紐は、あっさりと隆政にほどかれ『見えそうで見えない部分』は見える部分に変わってしまう。

「マジかよ………美織サン!すげぇ旨そう……」

ガブリ!と首元に噛みつかれ、ゆっくりと美織は押し倒された。

「ど、どうでしょう……か?喜んでもらえた?かな?」

恥ずかしさも喉元過ぎればなんとやらで、ここまですると美織の肝も大概据わってくる。
それにガツガツ来る、隆政の様子を見ているのも楽しかった。

「たまんねぇよ!これは!!こんなのもう……ありがとうございます!あ……」

「あ?何??」

「見られてる気がする……何だろう……」

隆政はキョロキョロと辺りを見回した。

(見られてる?見られてる……といえば、それはもうあれしかないのでは??)

美織は隆政の顔を仏壇の方に向けた。

「あっ!そうか、これか……」

写真の中の七重、美織と隆政の両親は一様に二人のあられのない姿を凝視している……ように見えた。

「………私の部屋に行こうか?そして……」

「……布団を敷こう」

二人は顔を見合わせて笑った。
未だに布団を敷くタイミングはつかめていない。
だが、それもソファーベッドが来るまでのこと。
それまではもだもだしながら、そのタイミングを計るのも楽しいかもしれない。
隆政はひょいと美織を抱え、居間を後にする。
パチンと電気が消された居間で、写真の中の皆がどんな会話をしているか……。

(喜んでくれてるといいな)

美織は暖かい腕の中でそう思った。


……………………………………………………END
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