かわいい戦争



「そういえば潜入捜査はどうだったの?」


「潜入捜査?……あー、幸珀がさっき話してたやつか」



ラーメンを完食した幸珀さんが唐突に、何気なく話題転換した。


遅れずに順応する剛さんは慣れてるのかな?




「わたし、キャバクラって行ったことないんだよね。剛はあるでしょ?どんなところ?」


「なんで行ったことある前提なんだよ。ねーよ」


「嘘だぁー!男って1回は行くんでしょ?」


「どこ情報だよ……。偏見だぞ、それ。行く奴もいれば行かねぇ奴もいるっつの」


「探偵の調査でもないの?あ、首長の付き添いとか!」


「しつけぇな。一度たりともねーよ!!」


「なーんだ。つまんないの」




純粋な疑問として投げつけてるのが伝わってくるから、剛さんが不憫で仕方ない。


幸珀さんって無邪気な子どもみたい。




「ねねっ、皆!どんなところだった?」



「……華やかで、綺麗だった」

「酒はうまかったな~」

「めっちゃ稼いでそうだった!」

「まあこんなもんかって感じっすね」



「……何も伝わってこないんだけど」




ですよね!!


皆、抽象的すぎる。

天兒さんなんか適当にもほどがあるし!


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