かわいい戦争



「目的は達成したみたいでよかった、よかった」


「17代目もいいチームじゃねぇか」



幸珀さんと剛さんが顔を見合わせて微笑んでいたことに、わたしたちは気づかなかった。



天兒さんと勇祐くんがまたいがみ合いかけたとき、



「はい、おまちどおさまです」



待ちに待ったラーメンが届いた。


わたしとひつじくんは塩ラーメン。
天兒さんが味噌ラーメン。
勇祐くんと未來くんが醤油ラーメン。

幸珀さんと剛さんは替え玉を頼んだ。


それから餃子2皿目と豚キムチとチャーハンも卓上にずらりと並ぶ。



皆で手を合わせて「いただきます」と元気よく声をそろえた。


わたしはマスクを顎下にずらし、皆より遅れて食べ始める。まずはれんげでスープを飲んだ。



「お前さ、なんで自分の気に入った奴にまで辛口なわけ?」



いがみ合いにはいかないまでも、勇祐くんが不満をたれる。


鋭く見据える先は、言わずもがな天兒さん。




「気に入った奴?誰のことだよ」


「りったんと、カイリー」


「どっちもお前が連れてきたんだろ~?」


「そいつのことは未來とひつじが連れてきたじゃねぇか」


「とぼけんな!命じたのは利希だろ!」




え。

わたしはともかく璃汰のことも!?


神雷と璃汰の関係性を訊いたことはあっても、仲良くなったきっかけは今でも知らない。


ちょっと気になる。



「あ、あの、璃汰とはどうやって出会ったの?」



この際だし聞いちゃえ!

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