かわいい戦争
そう、また。
あっちの世界の人が、こっちの世界をバカにしてる。
だってわたしは、キラキラしていない。
よく言えば健康的な肌、傷んだ長い茶髪。
丸くて地味な顔、ずんぐりむっくりな体。
そばかすの多いほっぺたも、ぼってりした一重と小鼻も、小さな茶色い目も、乾燥した唇も“かわいい”とはほど遠い。
このブサイクな見た目のせいで、小学生の頃はいじめられたこともある。
中学生になるといじめといういじめはなくなったが、陰で何かされることが多くなった。今みたいにクスクス嗤われたり、無視されたり。
辛くない、と言えば嘘になる。
“かわいい”が正義なら、ブスは悪なのかな。
容姿がそんなに大事なのかな。
傷つけられるとやっぱり落ち込んで、自分を嫌いになりそう。
だけど。
『……き、気にしちゃダメだよね!』
『そうだよ!あたしたちがよければいいんだから!』
だけど、こんなわたしを好きでいてくれる人がいるから。
『うん、そうだよね!わたしたちは何も悪くない。毎日楽しいんだから、それでいいんだよ!堂々としてよ!』
愛してくれる家族がいる。
大事な友達だっている。
どれだけ「嫌い」にくじけそうになっても、たったひとつの「好き」が傷を癒してくれる。
わたしはそれだけで、何度でも自分を好きになれる。