はちみつの景色
カランカラン…
昨日と同じ静かで綺麗な店内。
「花山くん…あ、」
「ん?千景の知り合いかな?」
レジにはおじいさんが座っていた。
「えっと、あ、花山くんと同じクラスの中川です!」
「おお、そうか!千景のお友達か、お友達連れてくるのは初めてだなあ」
「えっと…」
友達って訳では…ないような
友達にも知られたくないバイト、私が知っちゃったのかな…
「おーーい千景!友達来たぞー!じいちゃんは行くから頼むぞー」
「…はーい」
部屋の奥の方からかすかに聞こえる花山くんの声。
「じゃあ、あとは任せた」
「は、はい」
肩にポンッと手をのせるとおじいさんは店を後にした。
ここで待っていたらいいのかな、なんかソワソワするな…