はちみつの景色
ドンドンドンドン…階段を降りる音が聞こえて
「ごめん!遅くなって」
「ううん、私も学校で返事ができなくてごめん」
「来てくれると思ってたからそれは大丈夫。」
それって、どういう意味…
「今日は大丈夫?」
「何が?」
「弟とか」
昨日言ったこと覚えててくれたのか、
「今日は大丈夫。親休みだと思うし」
「そっか。」
…。
「花山くんはどうしたの?」
本当にどうしたの、手紙なんかくれるしなんか色々。
「これ」
少しだけ間を置いた花山くんは。小さな包み紙を手渡した。
「何?これ、開けていい?」
「うん」
中身は
「これ…「あげる」
透き通るような、綺麗なガラス玉がついたヘアピンだった。
「え、こんなしてもらうようなことしてないよ!」
「でさ!」
「ええと、うん」
「…俺たち、友達にならない?」