これからもずっとこの初恋を




「あら、どうも。この子に何があったか見ておられましたか?それとも…うちの妹を傷つけてくださったのは…もしやと思いますが…あ、いえ間違っていたらごめんなさい」




お姉ちゃんはそう言うと軽く微笑んだ。




「なっ何か!?ウチの家は偉いところよ!あんた達なんて目の端にもないし!ウチの家は西城家さんところしかおつかえしていませんから!」




お姉ちゃんはちゃんと相手の話を最後まで聞いてからにこりと営業スマイルをした。




「あ、失礼しました…」




「そうでしょう?あんた達みたいな低能な奴らとは…」




「自己紹介がまだでしたね。私西城家の長女を努めさせて頂いております、西城 明野と申します。そしてこちらの頰を赤めておりますのは私の妹西城家の次女、西城 めいです。以後お見知り置きを」



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