これからもずっとこの初恋を




お姉ちゃんが自己紹介をすると三人の顔はみるみるうちに青ざめていった。




「え…と…。」




三人は言葉を詰まらせた。




「再度お聞きしますがこの子に手をあげてくれたのはあなた様達でしょうか?」




三人が顔を合わせて気まずそうにした。




「そう、その顔で察しました。そうなのね。残念です…。あらお父様にお母様、ごきげんようございます。そろそろ着く頃だろうと思っておりました」




気づくと後ろにパパとママが来ていた。




あ、着いたんだ…。




「よう、我が娘たち」




「ごきげんよう、明野そしてめい」




するとお姉ちゃんは目を鋭くした。




「えぇ、二人とも挨拶は後ほどゆっくりしましょう」




そう言うとパパとママはきょとんとした。



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