罪作りな彼は求愛方法を間違えている

勘違いさせる彼のスキンシップには困りものだ。つい先週、恋愛対象に思われてないと思い知らされたばかりだと言うのに、勘違いしそうになるなんて…

ほんと、罪な男…

バカな私…



不意打ちのキスのせいで、やり場のない怒りと切なさで胸がモヤモヤとしたまま、あっという間に一週間は過ぎてしまった。

よくよく考えたら、高橋さんの事をあまり知らずに恋してきたこの一年近く、毎週会う金曜の数時間が私には楽しいひとときで、金曜を私と過ごす彼は特定の人がいないのだと都合よく思い込んでいた気がする。

それ以外のに日、彼が誰かと過ごしてるかもと考えもしないでいたし、彼の心を独占している人がいるとも思っていなかったなんて間抜けだ。

身長もあってかっこよくて、身につけている物全てがお洒落な彼が、モテないなんてはずがない。

彼も自分で言っていたではないか!

『外見だけで判断して、理想を押しつける女なんて願い下げだ。そんな女と付き合っても長く続かないからな。俺はお互いのことを理解できて、心から好きだと思う相手じゃないと付き合えない』
と…そして、

『女性に不自由していないから、あえてここでは1人でいる時間を大切にしていたんじゃないんですか?』と聞いたら『そうだ』と答えたのだ。
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