"好き"なんて言えない
そして何故かリオくんは満面の笑みになる


...これが作り笑顔ってやつ?!


理「かわいーこと言うじゃねぇか」
ワシャワシャと私の頭を撫でると手を引く

「えっ?」
理「姫が二人きりをご所望なので、ついてくんなよ」

「「キャーーーーッッ」」
女の子達の悲鳴が聞こえて我に返る

「ちょっと!リオくんっ」
いやいや、勘違いされてる!
しかも女の子達にも勘違いされちゃう!!

なんて思っててもリオくんは止まることを知らず3階の奥にある空き教室に入って鍵を閉める

「リオくん?」

理「マジ、反則...余裕ねぇわ」
急に抱き締められたかと思うと囁かれる

「どうしたの?」
理「いや、何でもねぇ」
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