潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
じっと見てると胸の奥が熱くなり、何もかも彼にぶちまけてしまいたいと考えてしまった。
彼が副社長でもあってもなくても、彼の優しさに触れて、私は癒されてきたんだ…と伝えたくなった。


「尚行さんが副社長でも、私は重たくなんて感じていません。むしろ、やっぱり…って思ってる。だって貴方は研修中、誰よりも仕事が捌けててやり手だったから。そういう人だからこそ、重要なポストに就いてるんだろうと思うし、きっと部下の信望も厚くて、研修に来るのを散々反対されたんだろうと心配になるくらい。
…だけど、どうもありがとう。私に興味を持ち、風貌を偽ってまでオフィスに潜入してくれて。
会いに来てくれて、本当に嬉しかった。尚行さんがオフィスにいる間、私、とても楽しかった。ずっと一緒に働きたいと思うくらいに、凄く凄く、幸せでした」


今もとっても幸せです…と言うと、頬を包んでる掌が顎下に回る。
ぐっと顎を持ち上がるような姿勢にさせられ、ドキンと大きく胸が弾んだ。


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