潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
「そりゃもう本当にバカが付きそうなくらいの溺愛ぶりで大変でしたよ。休みになって家に帰ってくる前の晩は、何度も香純に電話を入れてきて、『お土産は何がいい?』としつこく訊ねたりして。
そんな気を遣うくらいなら地元を離れてこっちへ来ればいいのにそれだけは絶対にしなくて、江戸時代のお侍みたいに、自宅と部屋とを交互に行き来したりしてました。
本当にどうしようもないくらいに、娘が好きだけど地元の人も裏切れない性格の人で、あっちにもこっちにもいい顔しようとするもんだから、ストレス溜め込んで、いつも体調崩してばかりいるダメ夫なんです!」
最後にはいつもの様に毒舌を吐いて締め括る。
あーあ、やっぱり言った、と母を見て私は溜息を吐き、居ない所でここまでダメだと言われる父が、少しだけ可哀想で同情した。
尚行さんも彼の祖父母も、唖然とした感じで母の様子を窺っている。
母は皆に注目されていると知らずに、さっさと出された和菓子とお茶を飲み、ご馳走様でした…と手を合わせてからお辞儀した。
「残念ですけど、もう時間がありませんので」
そんな気を遣うくらいなら地元を離れてこっちへ来ればいいのにそれだけは絶対にしなくて、江戸時代のお侍みたいに、自宅と部屋とを交互に行き来したりしてました。
本当にどうしようもないくらいに、娘が好きだけど地元の人も裏切れない性格の人で、あっちにもこっちにもいい顔しようとするもんだから、ストレス溜め込んで、いつも体調崩してばかりいるダメ夫なんです!」
最後にはいつもの様に毒舌を吐いて締め括る。
あーあ、やっぱり言った、と母を見て私は溜息を吐き、居ない所でここまでダメだと言われる父が、少しだけ可哀想で同情した。
尚行さんも彼の祖父母も、唖然とした感じで母の様子を窺っている。
母は皆に注目されていると知らずに、さっさと出された和菓子とお茶を飲み、ご馳走様でした…と手を合わせてからお辞儀した。
「残念ですけど、もう時間がありませんので」