潜入恋愛 ~研修社員は副社長!?~
「香純っ…!」
ドアを開けた瞬間に叫んだ俺の声は、思っていたよりも反響したらしい。
ビクッとしながら中にいた者達が振り返り、隅にいた女性も肩を竦ませ、驚いた表情で口を大きく開けている。
「えっ…?尚行さん…?」
どうして…と目を丸くする香純は、振り向いたままの姿勢で、走り寄っていく俺をじっと見つめていた。
「大丈夫か!?」
近寄ってそう訊くとキョトンとした彼女は、まるで「何が?」といった顔つきだ。
「具合悪くなったんだろ!?」
何処が悪いんだ?と額に手を伸ばそうとすると、慌てた香純はさっと手を止め、「私じゃないの」と返事した。
「はぁ!?」
急に手を止められた俺は目を見開き、瞬きを繰り返しながら香純の顔を覗き込んだ。
「具合が悪くなったのは私じゃなくて、こちら」
自分の側で休んでいる相手に手を向け、俺はその顔を確かめた。
真っ白な顔色で横たわっている女性は、並べたパイプ椅子の上でじっと目を閉じ、具合悪そうな表情で眉間にシワを寄せている。
ドアを開けた瞬間に叫んだ俺の声は、思っていたよりも反響したらしい。
ビクッとしながら中にいた者達が振り返り、隅にいた女性も肩を竦ませ、驚いた表情で口を大きく開けている。
「えっ…?尚行さん…?」
どうして…と目を丸くする香純は、振り向いたままの姿勢で、走り寄っていく俺をじっと見つめていた。
「大丈夫か!?」
近寄ってそう訊くとキョトンとした彼女は、まるで「何が?」といった顔つきだ。
「具合悪くなったんだろ!?」
何処が悪いんだ?と額に手を伸ばそうとすると、慌てた香純はさっと手を止め、「私じゃないの」と返事した。
「はぁ!?」
急に手を止められた俺は目を見開き、瞬きを繰り返しながら香純の顔を覗き込んだ。
「具合が悪くなったのは私じゃなくて、こちら」
自分の側で休んでいる相手に手を向け、俺はその顔を確かめた。
真っ白な顔色で横たわっている女性は、並べたパイプ椅子の上でじっと目を閉じ、具合悪そうな表情で眉間にシワを寄せている。