はずむ恋~見つめて、触れて、ときめく~
険しい顔をする父の肩を母が叩く。
「あなた、そんなに難しく考えないで、高梨さんにお任せしましょうよ。藍果は年上が昔から好きなのよ。それにふたりは運命の糸で結ばれているから、大丈夫よ」
「は? 運命の糸?」
「あら、これも話していなかったかしら? ふたりはね、七年前に出逢っていて、この春に再会したのよ。ね、運命的でしょ?」
「初めて聞いたが……」
お母さん……抜けが多すぎる。全部話したと聞いていたのに、話していないから混乱させているじゃないよ。
「えっと、とりあえず……」
先程まで堂々としていた玲司さんまで、戸惑って、私を見た。ここでフォローしなければいけない。
「とりあえず、了承してくれてありがとうございます。玲司さんのご両親への挨拶が無事済んだら、ちゃんと私からお父さんに連絡するので、それまで温かく見守ってください」
「うん、まあそうだな。藍果が連絡してくれるなら……。高梨さん、まとまりが悪くなってしまって申し訳ありませんが、よろしくお願いします」
「いえ、こちらこそよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました」
呑気な母のせいで、ところどころ話が途切れた部分はあったが、了承してもらえたことに私たちは安堵した。
「あなた、そんなに難しく考えないで、高梨さんにお任せしましょうよ。藍果は年上が昔から好きなのよ。それにふたりは運命の糸で結ばれているから、大丈夫よ」
「は? 運命の糸?」
「あら、これも話していなかったかしら? ふたりはね、七年前に出逢っていて、この春に再会したのよ。ね、運命的でしょ?」
「初めて聞いたが……」
お母さん……抜けが多すぎる。全部話したと聞いていたのに、話していないから混乱させているじゃないよ。
「えっと、とりあえず……」
先程まで堂々としていた玲司さんまで、戸惑って、私を見た。ここでフォローしなければいけない。
「とりあえず、了承してくれてありがとうございます。玲司さんのご両親への挨拶が無事済んだら、ちゃんと私からお父さんに連絡するので、それまで温かく見守ってください」
「うん、まあそうだな。藍果が連絡してくれるなら……。高梨さん、まとまりが悪くなってしまって申し訳ありませんが、よろしくお願いします」
「いえ、こちらこそよろしくお願いします。今日は本当にありがとうございました」
呑気な母のせいで、ところどころ話が途切れた部分はあったが、了承してもらえたことに私たちは安堵した。