はずむ恋~見つめて、触れて、ときめく~
なんで私までもががんばるのかと不思議そうな顔をする彩音に言う。


「実は今日、支配人に好きになってもいいかと聞いたの。好きになってはいけない人だと自分の気持ちに蓋をしていたけど、支配人の顔を見ると蓋が開いてしまいそうになって。だから、好きでいるくらいならいいんじゃないかなと思ってね」

「えっ? それで本人に直接聞いたの?」

「うん。好きになるのも迷惑だと思われたら、困るし」

「藍果って、本当に真面目だよね。普通好きになっていいかなんて聞かないで勝手に好きでいるよ? それに、そんなこと聞くこと自体、告白しているようなものじゃない?」


彩音の言葉に私はポカンとした。私がしたことは、普通じゃない? それに告白?


「告白したことになるの?」

「やっぱり自覚してないよね。藍果らしいといえばらしいけど、支配人は困ってなかった?」

「ダメかと聞いたら、いいけどと言ってくれたよ?」


私の考えは普通ではなく、間違えたことをしてしまった?

彩音は微かに笑って、運ばれてきたばかりの海鮮焼きビーフンを取り分けた。
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