あかいろのしずく








ショウトは私を守りたいと言った。
ユズキのため、そしてその弟である自分のためにも。

それが私を今まで傷つけまいと守ってくれた理由だった。


そんなショウトは今、私のために、アズマをここに残していこうと言うのだ。
偉そうな態度やその言動が、私を傷つけると思ったのだろう。


私は大丈夫だと言った。本当に大丈夫だった。
でもショウトは、分かってくれなかった。


それでいて私に衝撃の事実をつきつけるから、私は迷っていた。




事態の悪化を防ぐために残された選択肢は、友達の弟であるショウトか、昨日まで初対面だったアズマを見捨てること。
< 351 / 754 >

この作品をシェア

pagetop