あかいろのしずく
悪かったと思っている。
後悔だってしてる。
でも、私だけじゃないんだ。
みんな純が死んでからそう思っている。
だから、何回か話して純のことをもう友達だと思っていたくせに、
「他人事だったのかも」
ポツリと呟くと、胸が苦しくなった。
そうなんだよね。結局は他人事だったんだよね。
だって私、男の子とお付き合いしたことないから、って。逃げてたんだよね。
廊下ですれ違った時、顔を背けた。
手足にできた傷も、見て見ぬふりをした。
純を見て逃げた。
そんなの辛いに決まっているのに。
どうして流されて、これでいいなんて安心していたんだろう。
どうして私達は、人と違うことを酷く嫌うのだろう。
ショウトは「そうですか」とだけ言った。
それからお礼の言葉を残して、部屋を出て行った。
後悔だってしてる。
でも、私だけじゃないんだ。
みんな純が死んでからそう思っている。
だから、何回か話して純のことをもう友達だと思っていたくせに、
「他人事だったのかも」
ポツリと呟くと、胸が苦しくなった。
そうなんだよね。結局は他人事だったんだよね。
だって私、男の子とお付き合いしたことないから、って。逃げてたんだよね。
廊下ですれ違った時、顔を背けた。
手足にできた傷も、見て見ぬふりをした。
純を見て逃げた。
そんなの辛いに決まっているのに。
どうして流されて、これでいいなんて安心していたんだろう。
どうして私達は、人と違うことを酷く嫌うのだろう。
ショウトは「そうですか」とだけ言った。
それからお礼の言葉を残して、部屋を出て行った。