あかいろのしずく
詳しいことはまあ、本人から聞いた方がいいだろう。
そう思いサキに聞いてみた私。
「なんか目が覚めたっていうかね。先輩たちのこと見てたら、うちも変わらないかんな、って思ったの。うち、今までなんにもしなかったでしょ? だからこれから頑張るね、ってことで。よろしくお願いします」
関西の子なのかな。最初から最後まで独特なイントネーション。
って、そこは重要じゃないか。
でも、変わろうと思ってくれたのは、素直に嬉しい。
「うん、こちらこそよろしく――」
よろしくお願いします。そう続けようとしたのに、次の瞬間それは、ショウトによって遮られてしまう。
「いやいやいやおかしいですよ」
「うん?」
「なんか言ってやってください。散々人に迷惑かけてそれはないでしょ。こいつ、すみません、の一言も言わないんですよ!?」
そう思いサキに聞いてみた私。
「なんか目が覚めたっていうかね。先輩たちのこと見てたら、うちも変わらないかんな、って思ったの。うち、今までなんにもしなかったでしょ? だからこれから頑張るね、ってことで。よろしくお願いします」
関西の子なのかな。最初から最後まで独特なイントネーション。
って、そこは重要じゃないか。
でも、変わろうと思ってくれたのは、素直に嬉しい。
「うん、こちらこそよろしく――」
よろしくお願いします。そう続けようとしたのに、次の瞬間それは、ショウトによって遮られてしまう。
「いやいやいやおかしいですよ」
「うん?」
「なんか言ってやってください。散々人に迷惑かけてそれはないでしょ。こいつ、すみません、の一言も言わないんですよ!?」