あかいろのしずく

「パニック障害だったってホント?」

「えー、まあ、ええ。そうですね」



サキは曖昧に返した。
私がまた聞く。



「どうして?」

「おいナナカ、それはさすがに......」



マズいと思ったのか、アズマが口を出す。

私も悪いと思ったけど、ちょっとはっきりさせておきたいことだった。もしかしたらサキも、何かここから出るための方法を知っているかもしれないから。


ちゃんと話せるのなら、今聞いておくべきだ。



サキは「ええんですよ」と苦い顔をして笑った。そしてサキは、ふう、と一つ息をついてから話し始めた。





「純先輩とうちは先輩後輩でした、部活の」




そうだったのか。
じゃあ、純と接点があったのは私だけじゃなくてサキも。
< 420 / 754 >

この作品をシェア

pagetop