あかいろのしずく
「そっか」
私も思わず笑顔になる。
サキってこんなに可愛らしい女の子なんだよ。ショウトにそう言ってあげたくなった。そして、サキを応援したくなった。
私までふわふわとした気持ちでいた。
しかし、そこでハッとしてあることに気づく。
壁の方を向けば、ぼうっとしているアズマがいた。
海の波が引いていくみたいに、私の顔から静かに血の気が引いた。
忘れてたよ!
ていうかこの話になってから、いきなり存在感が薄くなったんじゃないか?
どうしたんだ。そんなに興味ないのか。
「ごめんね退屈したよねすみません」
流れるように言い頭を下げる。
いやもうこれは怒られる。これは怒られる。
謎の自信に満ち溢れて汗をかく。