あかいろのしずく
いっっった!!
痛い! え、ちょ、何してんの。
思わず弾かれるようにしてアズマを見れば、真剣な目で睨むようにこちらを見ていた。いや先生もだけどこれはこれで怖いよ。
ズキズキと痛む横腹。私はそこでハッとして、そのまま蹲った。
「っ、たい......」
「ナナカさん?」
そのまま泣くフリに突入。案外ウソ泣きは得意なんだよななんて思いながら、続けていると、先生がこれをまた勘違いして梯子を使って下りてくる。
アズマはというと、これはまたすぐに私と同じように腰を落として丁寧に背中をさすってくれる。
そこじゃないんだよ! ていうかお前のせいだよ!
涙目になりながらアズマを睨むと、アズマは悪びれる様子もなく
「バーカ」
と、吐き捨てて小さく舌を出した。
......こんの野郎。