あかいろのしずく
ある時、俺にはミナトが全てにおいて完璧のように思えた。
顔も性格もいいと言ったが、実はスポーツもできれば勉強もできた。唯一出来なかったのは、芸術選択の美術ぐらいだった。
そりゃあモテるよな、あいつ文武両道だもんな。と、よく誰かが呟くのを聞く。もう妬ましいとか羨ましいとかより、もう怖いレベルだった。ミナトは天才だった。
そういう奴がたまにいるのが進学校なんだろう、とは思うけれど。
あっという間に一年が過ぎ、三年生になった。
修学旅行も終わりいよいよ受験が見えてきた。模試も増えるし考査だらけ。勉強も忙しくなってきていた。そんな中で、俺には少し不思議に思うことがあった。