あかいろのしずく

置いて行かれるわけにはいかない。ミナトもそう思っているらしく、塾や家で勉強しているらしいのだけれど。

それにしては順位が上がらないから、少し不安だった。




「そういえば最近、二人でいるとこ見てないな」

「見せてないんだよ、わざと」

「ふうん」

「アズマも彼女作れよ」

「お前、そればっかり」



こんな時まで彼女かよ、って、言いたくなった。



そりゃあ、今までミナトと純が一緒にいるところを見てきて、そういうものに対してまだ興味がないかって言われれば、嘘になるけれど。今が一番大事な時期だったりするから、俺は良いよ。


そう俺が言うと、ミナトは「へえ」と言って空を仰いだ。
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