あかいろのしずく
何か、違和感がある。
意識がどんどん覚醒していく中でそれに気づいた私は、サユリさんに自分を下ろすように言った。
雪の上に下ろされた私。眩暈がして数歩たたらを踏んだ。気分が悪い。頭痛もする。粉雪がうっとおしい。今は何時だ?
こんな真っ暗な中で、私達は一体何をしている?
「待ってショウトくん!」
私が力いっぱい叫ぶと、それはショウトの耳に届いた。
はっきりと喋らないと、強い風の音で簡単にかき消されてしまいそうだ。
「出られたの!? あの場所から」
「そうですよ」
やっぱり、そうなんだ。
私は安堵感を覚える半面、あることが心配になっていた。
「アズマくんは......」
違和感の正体は、これだ。