あかいろのしずく
だって後輩に対してこれ以上頭を下げたくない、って思ったから。
これも一種のわがままだろうけどさ。

一応先輩なんだよな、俺。だから最後ぐらい、ちゃんとしていないといけないよな。



「責任取らないとな」

「そーですね」

「そのために協力してほしいんだけど」

「協力?」


ショウトが笑った。




「四人でここを出てほしい」




ショウトが顔を上げた。手袋に雪がついていた。おそらくその下には、真っ赤になった手のひらが震えているのだろう。
< 592 / 754 >

この作品をシェア

pagetop