あかいろのしずく
閉じていた瞼が上がり、ぎょろりと充血した目玉が露になる。
弾かれるようにして俺は、その首に右腕を押し付け、無理やり壁に固定した。瞬時に左手で右手を押さえる。肘が壁にぶつかりドン、と重い音が響き渡り、ショウトが振り向く。
「行け、早く」
右手にはナイフ。顔になるべく近づけて、身動きをとれないようにする。首を圧迫されて、息が絞り取られたみたいに西平は苦しそうに呻いた。
心臓の鼓動が速い。
西平の視線は刺すようだ。自分までナイフを突きつけられている気分だった。息がしづらい。辺りを流れる冷たい空気に今にも首を切り落とされそうだ。
大部屋にショウトが入ると、すぐに声が聞こえてきた。