あかいろのしずく

俺は西平の顔にナイフを添わせる。
心の中で人を殺すかもしれないという恐怖と、上手くできるかという不安、みんな無事でよかったという安堵が混ざりあう。手元が震えるまま、俺は西平に問う。



「暗証番号は?」

「な、にを」

「玄関の南京錠だ。あとはドアの鍵も用意しろ」



それで四人は玄関から出られるはず。


これが作戦だった。

俺が西平を足止めしている間にショウトが三人を連れてここを出る。その後は少し話でもして俺も上手くここを出る。これをナナカが起きる前に全て終わらせる。

せっかく掴んだチャンスだ。もう二度と離すもんか。




「言う通りにしないなら殺す。お前を殺して逃げる」
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