あかいろのしずく
ぎりぎりと腕で首を締め上げると、西平はさらに顔色を悪くした。抵抗されないように片足を踏みつけ、それにも体重をかけていく。
それに耐えかねたのか西平はズボンのポケットからあるものを取り出した。そして地面に落とした。視線を落として確認する。キーケースだ。
「暗証番号は?」
「0108」
ちょうどそこで、大部屋の扉が開いた。
ショウトがいる。サキもいる。サユリも、ナナカを背負ってちゃんと立っていた。
「アズマ......?」
西平の首を絞めた状態でいた俺を見て、サユリは顔を青ざめた。見てはいけないものを見たような顔だった。サキも手で口元を覆っている。
そりゃそうだよな、こんなの、人を殺そうとしてるのと同じだよな。
俺は笑った。