あかいろのしずく

これで出られるのは残っている二階の窓。
せっかく一階に降りたのにこれでは意味がない。


「ここにはどうやって来たんですか?」

「診療所から歩いた」

「そうか、車は使えないんですね。なるほどです。けど大変だったでしょう?」

「それなりにな」



そういえば西平は喉が渇いたと言ったが、確かに俺も酷く喉が渇いていた。ただ空気が乾燥しているだけかと思ったが、よく考えてみればさっきまで俺は雪の道を長時間歩いていたのである。水は貰いたいところだった。


とりあえず、水を貰ってから考えよう。会話の流れによってはもう一度二階に行くように誘導できる。
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