あかいろのしずく

西平は床に流れ出るそれに目もくれず、コップを手に取る。そして飲まないままゆらゆらと揺らした。

足に染みていく液体。足の裏は氷の上にでも立ってるみたいに冷たかった。



サイトのことは知っていた。ミナトが話していたのだ。

精神を病んでいた時、ミナトが「そんなサイトがあるんだって」と話していたから、俺は少し調べたことがあった。ミナトはもちろんそれには手をつけなかったけれど。



「......へえ」

「銃とかクスリも買いましたね。他にも色々。まあ、あまり使わなかったですけど。あ、あと、ジエチルエーテルも」

「なんだそれ」

「はは、なんでしょうね。僕もよく分からないんですけど」
< 613 / 754 >

この作品をシェア

pagetop