あかいろのしずく
西平は床に流れ出るそれに目もくれず、コップを手に取る。そして飲まないままゆらゆらと揺らした。
足に染みていく液体。足の裏は氷の上にでも立ってるみたいに冷たかった。
サイトのことは知っていた。ミナトが話していたのだ。
精神を病んでいた時、ミナトが「そんなサイトがあるんだって」と話していたから、俺は少し調べたことがあった。ミナトはもちろんそれには手をつけなかったけれど。
「......へえ」
「銃とかクスリも買いましたね。他にも色々。まあ、あまり使わなかったですけど。あ、あと、ジエチルエーテルも」
「なんだそれ」
「はは、なんでしょうね。僕もよく分からないんですけど」