私の恋のヒーローは

絆「私と恭斗が今付き合っていても
恭斗にはあやめの想いを聞く権利がある。
ここで私が伝えなければ
これから先、あの男が後悔するかも
しれないだろ?私は...あの男には
1つの後悔もさせたくないんだ。」

七海「絆はすごいね。
本当に降谷くんの事が大切なんだね。」

絆「意味が分からん。」

七海は私の手を握り締めると
優しい笑みを浮かべた。

七海「私の価値観を押し付けちゃ
ダメだね。絆は絆だもん。
誰にでも優しい心を持ってるもんね。
だから、絆はやりたいように
やればいいよ。でも、もしも...
そのせいで傷付く事があったら
1番に私に言ってね。
いつでも慰める。いつでも味方になる。」

迷いが吹っ切れた瞬間だった。
七海に背中を押されたような気になった。
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