仮想現実の世界から理想の女が現れた時
「うまっ!
さっぱりして、いくらでも食べられそう。」

これ、俺も真似しよう!!

「良かった。」

暁里はほっとしたように息を吐いて、自分も食べ始めた。

「暁里は、夏休み、帰省するのか?」

「はい。
日程はまだ決めてませんが…
部長は?」

「ん、俺も決めてない。
暁里に合わせようと思って。」

少しでも暁里と一緒に過ごしたい。

「え?」

「車で送るよ。
いつがいい?」

「帰省ラッシュで渋滞しますよ!!
運転、大変じゃないですか!」

暁里が驚いたように言う。

「うん。
だから、夜中に走ろうかな…と思うんだけど。」

「夜中?」

「12時とか1時に出て、明け方着く感じ。」

それなら、多少渋滞しても、大したことはない。

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