仮想現実の世界から理想の女が現れた時
その後、俺たちは、もんじゃを食べに行った。

喫茶店の2階で、そこのお母さんにもんじゃを焼いてもらって食べた。

「あふっ
熱いけど、おいしい〜
あれ?
部長、どうしたんです?」

瀬名は熱々のもんじゃをはふはふしながらご機嫌で頬張っている。

対して猫舌の俺は、念入りにふぅふぅと冷ます。

「ふふっ
もしかして、部長、猫舌ですか?」

瀬名が気づいた。

「悪いか!?」

「いえ、悪くありませんけど…
ふふふっ」

「なんだ?」

「かわいい〜 と思っただけです。」

なんだ、その勝ち誇った顔は。

「………うるさい」

「ふふっ」

いい歳してかっこ悪いのは分かってる。

でも、ダメなものはダメなんだから、しょうがないじゃないか。

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