仮想現実の世界から理想の女が現れた時
「そうなんですか?」

瀬名が不思議そうな顔をする。

「お前が増やすんだよ。
俺がここへ来て受注した分も処理しきれ
なくて、何件か外注に出してるだろ。
これでお前が1人立ちしたら、絶対に人が
足りなくて回らなくなる。
今回の中途採用2人がうまくハマれば、
これから順次、年度途中でも人を増やして
いくから。」

「!!
じゃあ、私が契約取れなかったら?」

「仕事がなくて、SEをリストラだな。」

「え!?」

瀬名は途端に不安そうな表情を浮かべた。

くくっ
ほんとに分かりやすい奴。

「大丈夫だよ。
お前は、絶対にいい営業になる。」

「…はい。」

俺が責任持って一人前に育ててやる。

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