仮想現実の世界から理想の女が現れた時
食事の後、一旦、俺の家に向かう。
俺もシャワーと着替えを済ませると、2人で夢の国までドライブをする。
「部長はどんなアトラクションが好きなん
ですか?」
暁里が尋ねる。
「絶叫系だな。
あ、でも、メルヘンなのも嫌いじゃないぞ。」
「ふふっ
部長がメリーゴーランドとか乗ってたら、
写真撮ってみんなに見せたくなりますよ。」
「それはダメだ!
部長の威厳も何もあったもんじゃない。」
「ふふっ
じゃあ、それは秘密にしておきますね。」
「暁里は?
何に乗りたい?」
「私は、くまさんが蜂蜜をとるやつが
好きです。」
「クマさんか…」
俺は、思わず笑みがこぼれるのを抑えられなかった。